桜並木

あの日。

一緒に歩いたな。

この道、桜並木。

でも。もう・・・会えない。戻れない。

「ゼロ」である「ルルーシュ」を殺す事は、僕には出来なかった。

ただ・・・その変わりに後ろから発砲音が聞こえた。

「・・・カレン！」

カラン・・・銃が手から落ちる。

目の前では、ぐったりしているルルーシュ・・・いや。ゼロ。

後ろには泣きじゃくるカレン。

ゼロは、コーネリアの協力もあり一命を取り留めた。

でも・・・

なにも覚えていなかった。ゼロとしての記憶も。

そして・・・大切な・・・ルルーシュとしての記憶も。


運命は、残酷です。

せっかく笑って暮らせる世界になったのに。

1番大切な人はもういない。

いるけど、その中にもう、僕はいない。

「・・・すざ・・・く・・・？」

誰かに・・・名前を呼ばれた気がしたが、この部屋には、ルルーシュしかいない。

ということは・・・

「ルルーシュっ！！思い出したんだね？よかった！！ほんとに・・・ホントにっ・・・」

泣いているような、笑っているような僕を見て、ルルーシュは変なの～って言うような

視線を僕にぶつけながらきいた。

「んと・・・ここは？」

「え？病院・・・だけど？」

「ふうん。そうか。で、この人たちは？」

ルルーシュが指をさしているのは、生徒会の写真。

「？おぼえてない・・・？」

「え？この・・・ナナリーは分かるぞ。だけどそれ以外は・・・」

これってショックなのか・・・それとも微妙に嬉しいのか・・・（僕の事、覚えてた！）

よくわかんないけど、生きていてくれて。よかった。


これで。もう、いつか歩いた桜並木だって歩ける。

空が薄紅色に染まるのを二人で眺められる。

そして、また一緒に笑える。

君と、僕。僕と、君。

この二つは・・・






わけわかんねぇぇぇーーーーーーーーーーーっ！ってとこで終わり！
いや・・・つづくですよ。はい！